Dear Chameleon #002

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Dear Chameleon,

 

chameleon from K

部屋の扉を開けると、そこはカメレオンのごとき極彩色に溢れていた。今朝家を出たときは、白を基調とした大衆的ミニマリズムの模範のような部屋だったのに、壁も天井も様々な色に塗り分けられていた。床は九十九里浜のようなさらさらとした黒っぽい砂地に変わっていた。もともとの部屋は直方体の形をしていたのに、今は直線・平面と曲線・曲面の組み合わさった形をしていて、しかもかなり広くなっていた。「これ、あなたがやったの?」私は極彩色に戻ったカメレオンに訊いた。「さあね」カメレオンはお茶を濁した。

 

chameleon from N

この住宅はどんな場所においても、空間の特殊な構造化がおこなわれている。部屋の中から気づくのは、近いものと接合したものの分割であり、砂丘によって不連続にされたと同時に開かれた並列である。この空間を砂丘から分離するのは、もはや連続した大きな壁ではなく、私を取り囲み、幾重にも横切る無数の線の断片の抽象にほかならない。

 

chameleon from Y

グーテンベルクがしたことは、身体を空間から解放してみせることと等価だったのかもしれません。ところかまわず迫りくる空間の介入にきっぱりと否を突き付け、その介入の記憶を無意識へと追いやり、そして、既にキレイなものをさらに磨くことだけが人間の役目になってしまいました。デコボコやざらざらから湧き上がるものは、わたしたちが幼いころに別れを告げたはずのものであるかもしれない、と期待に胸が躍るのも無理はないと弁解しておかねばなりません。

Sincerely,

KEHAI-YA

 

 

CHAMELEON TOP / KEHAI-YA TOP

 

chameleon003

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