#18 橋本さんインタビューVol.4 ―明大前チアリーディング部―

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20161125 S. Kawano

「早川くんは、たぶん、努力家なんだろうな、そこが似ている。僕は、生まれ持った天才ではないけれど、努力は嫌いじゃない。彼もそうだと思う。何かで話をすると、次の時に、これですよね、って反応が返ってくる。キッドの事務室には、『舞台照明とは』『舞台音響とは』みたいな本がある。『今さら?』って聞くと、『勉強しなおそう』って。飽くなき探求心。外から見ていると阿吽の呼吸と見えるかもしれないけれど、それは探究心と努力の結果です。」

私から見れば、まさに阿吽の呼吸なのである。仕込みのあいだも本番でも、私の理解の及ばない言外のコミュニケーションを彼らは交わしているように見える。ポールや布を駆使した幻想的な会場を、精確な設計図を用意したわけでもないのに、2人は速やかにセッティングしていく。私はあまり勘が良くないので、たいてい最小限の貢献しかできないでいる。公演の本番が終わると、舞台に立った橋本さんは、汗を拭きながらスタッフ紹介をする。「上で隠れててて見えないけど、照明・演出は早川くんです」――観客はちょっと首をよじって上を見るけれども、オペ席にいる早川さんの姿はもちろん下からは見えない。

「はじめのころは、早川くんの照明が『ああなればいいな』とか思いながらやっていたけれど、最近何にも考えない。やってくなかで、気づけば『あれ、(彼に)こうされてんじゃないの?』みたいに。こうしろとかああしろっていうのはどんどん無くなっていって、どうなってるかっていうのは気にならなくなった。気が付くとそこに、スッと光が入っている。空間の光をつくる彼と、光とダンスで会話をしようとしているな、というのはなんとなく感じている。」

12月の28・29日が、キッドを使う最後の公演になるという。

「『踊り語り』特別編として、『キッドアイラック・チアリーディング部』のお話をやるんです。いつも負けてばっかりのチアリーディング部で、今日、この試合に負けると廃部に追い込まれるかもしれない。それで大会に挑むんだけど、でもやっぱり負けてしまう。それで、もうお終いだってなるんだけど、実は秩父の山奥に、『チアリーディングの神』がいる、と。それで、チアリーディング部が、その『神』に会いに行く(笑)。もう一度その大会に挑むんだけど、その神が『ワシも出る』っつって一緒にやるわけ。それでさぁ結果は如何に、と」

「それ、キッドに喩えてるんですよね」と私は言った。

「そうです。だからその結果は――」と橋本さんは続けた。

◆公演情報◆
GOKIGENYOU TAKUYA’s Live 2016 Final
2016年12月28日(水) 29日(木)
出演:橋本拓也、まつこ(ハレルヤシスターズ)、まや(ハレルヤシスターズ)、りりり子、千晶、k.a.n.a
時間:
28日 19:00
29日 14:00/19:00
※開場は30分前。
料金:前売3800円 当日4000円
予約・問合:キッド

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presented by 気配屋<終演するモノクロ喜怒哀楽project>チーム

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